ご自分で墓地をお選びになる際には、将来家族がそこへ何度もお墓参りにくることを想定して様々な角度から検討することが大切です。
墓地は生前の住居よりもはるかに長く住む「永遠のすみか」ですから、くれぐれも慎重に、自分の目で納得いく墓地選びをされることをお薦めします。
墓地を選ぶポイントをまとめてみました。
交通アクセス
近年、郊外の霊園から都市部の寺院にお墓を移す方が増えてきています。
その理由は「年をとるにつれ墓参りがつらい」「交通費がかさむ」など交通アクセスの問題が大半の様です。
交通便が良い墓地を選ぶ必要があります。
永代使用権や年間維持費
永代使用料とは、お墓を建てる土地の値段のこと、年間維持費とは毎年支払うもので、墓地の管理経費に使用されます。
永代使用権や年間維持費が妥当かを見極める必要があります。
日当たりや整地状態
雨の日の水はけが悪い土地では、カロート(遺骨を納める場所)の環境も悪い可能性が十分にあります。
大切な遺骨をお納めする土地ですから、日当たりや整地状態などもチェックしておくことをお薦めします。
設備
休憩所やベンチ、トイレ、ゴミ捨て場、参道などの共用部分が整っているか、
それらの管理がすみずみまで行き届いているかなども事前に確認しておきましょう。
また、お墓のお手入れなどの際に必要となりますので、給水施設の場所や状態もチェックしておく必要があります。
永続性の問題
墓地は後世まで受け継いでいくものですから、永続性が求められ、
自治体や宗教法人以外には経営許可が下りないことになっています。
しかし、なかには宗教法人が名義貸しを行い、実際には別の会社や団体が運営しているケースもあります。
この場合、運営元の倒産などのトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、十分に注意が必要です。
墓地のタイプ
3種類あります。
それぞれ運営元ごとに特徴があり、ご自身にふさわしいと思われるところをお選び下さい。
寺院墓地
立地条件が良く、管理がよいのですが、入壇料、永代使用料、管理料、お布施、寄付等が求められ、一般に高くつきます。
公営墓地
各都道府県や市町村など、自治体が管理・運営している霊園で、永代使用料や管理料が格安ではありますが、
応募者数が多く倍率が高くなります。
民営墓地
宗教法人を事業主体としている霊園のことです。
公営墓地に比べると多少価格は高くなりますが、墓のデザインなどの点で自由度が高いのが特徴です。
自分自身の感覚
上記の他に大事なことがあります。 それは、感覚です。
どんなに良い条件が揃っていても、その場所に立ってみて、「なんとなく良い感じがしない。」と思えたら考えられれた方が良いし、逆に「凄く澄んだ感じで気持ちが良い。」と思われたら、そこがその家の墓地として相応しいと思います。